「ホームページで自社の商品やサービスを海外の市場に向けても積極的に発信したいが、どうやったらいいかわからない」とお困りの方。
「ホームページ(Webサイト)の多言語対応」を聞いたことはありますか?
多言語対応とは、ひとつの ホームページを複数の言語で公開すること。たとえば、日本語で制作されたホームページを英語や韓国語、フランス語などの様々な言語に翻訳し各言語ごとのホームページを用意する、というイメージです。
この記事では、ホームページ(Webサイト)の多言語対応を網羅し、具体的な方法、効果的な進め方、注意点などを解説します。
「多言語対応をしたいが、そこまで費用を掛けられない」とお悩みの方にも、アップグレードなら「補助金・助成金」を活用したご提案ができますので、ご興味のある企業様はお問い合わせください。さらに「補助金・助成金」について詳しく知りたい方は別記事をご覧ください。
ホームページ(Webサイト)の多言語対応の必要性と「ローカライゼーション」の重要性
ホームページ(Webサイト)における多言語対応とは、サイト内にあるコンテンツを自国以外の言語に置き換えて閲覧できるようにすることを意味しています。
国内企業が母国語である日本語によるコーポレートサイトを運営している場合に、英語や中国語、韓国語など他国の複数言語に翻訳されたホームページを制作、または公開することです。
しかし、ただ日本語を翻訳しただけでは伝わりづらい=効果的ではないことがあります。
効果的な多言語サイトの運用には、特定の国の言語、地域、文化、宗教、法律などに合うようにコンテンツを手直しする「ローカライゼーション」が重要になってきます。
ここでは、ホームページでの多言語対応の必要性と、必要不可欠となる「ローカライゼーション」の重要性について詳しく解説します。
ホームページで多言語対応が必要な理由
国内外の企業ではグローバル化が急速な勢いで進んでおり、企業間の競争意識も高まっています。
海外ビジネスに注力しいち早い顧客獲得を目指すためには、世界各国の人々に自社のホームページを見てもらい、企業やブランドの認知度を高め、アピールする必要があります。そのためには、英語をはじめとする複数の海外言語に対応できる多言語化は必須と言えます。
国内の観光・フードサービス・宿泊業界では、外国人観光客を受け入れるために多言語対応のホームページを立ち上げて、着実にアクセス数や予約客数を増やしています。とくに近年は、日本に住む在留外国人も増えており、自治体や官公庁のホームページも多言語対応が進んでいます。
多言語対応のWebサイトを制作・運営することによって、自社商品やサービスの認知度向上・売上増加、日本で暮らす外国人の生活の質の向上にも繋がります。
・電車・バス・地下鉄など公共交通機関のWebサイト
・大型複合施設 (ショッピングセンターなど) のWebサイト
・レジャー施設 (水族館・遊園地・動物園など) のWebサイト
・企業やお店のコーポレートサイト
・旅館やホテルなど宿泊施設の予約サイト
・外国人求職者向けの人材採用サイト
・証券会社や銀行などの金融機関のWebサイト
ホームページの多言語対応で重要な「ローカライゼーション」
ホームページ(Webサイト)の多言語対応でもっとも重要となるのが、「ローカライゼーション」です。
ローカライゼーション (Localization)・ローカライズ (localize) とは
「地域化」を意味する英語。
ホームページ制作におけるローカライゼーションとは、特定の国や言語、地域、文化、宗教、法律などに合うようにコンテンツを手直しすることを指します。
翻訳とローカライゼーション(ローカライズ)の違い
ローカライゼーション(ローカライズ)は「翻訳をすること」という意味に捉えられがちですが、厳密に言えばローカライゼーションを行う手段のひとつとして翻訳が含まれるといったイメージです。
「翻訳」は自国語から多国語、または他国語から自国語に訳す作業で、翻訳の対象となる原稿を忠実に正確に訳すのが理想的であるとされています。
一方、「ローカライゼーション(ローカライズ)」では、翻訳の対象となる国や地域の歴史的な背景、文化・古くから根付いている風習・流行・宗教・法律などを考慮しながら翻訳文に反映します。ただ忠実に正確に精度の高い翻訳を手掛けるだけではなく、その国や地域の事情まで理解した上での翻訳作業となります。
ローカライゼーション(ローカライズ)の重要性
日本も含め、世界の国々ではそれぞれ歴史的な背景や文化・風習・流行など、さまざまな違いがあります。
ローカライゼーション (ローカライズ) により対象となる国や地域に合わせた表現をすることによって、一人ひとりが自分にとってより身近なものに感じられるようになります。その結果、自社製品やサービスが海外市場でも受け入れられやすくなり、海外ビジネス展開の加速化に繋がります。
AIや翻訳ツールによる機械翻訳で翻訳するだけではなく、ローカライゼーションを加えることによって、海外の文化や背景などを踏まえた上で、わかりやすく魅力的に伝えることができるようになるのです。
ホームページ(Webサイト)多言語化の方法と作り方・手順【全体フロー】
ホームページ(Webサイト)の多言語対応は、具体的にどのような手順で作業を進めていくのかスケジュールを立てておく必要があります。
ホームページを多言語化する方法はいろいろありますが、その中でもっともベーシックな手法と言えば、CMS (コンテンツ・マネジメント・システム) の代表格である「WordPress」で作成する方法です。WordPressには多彩なテーマが用意されており、必要に応じてプラグインを導入することで機能の拡張性を高めることができます。
この他に、多言語化に対応可能なCMSや機械翻訳 (自動翻訳) のサービスを活用する方法もあります。
ここでは、ホームページの多言語対応の作成手順を下記の3つのカテゴリに分け、各工程について詳しく解説します。
- ホームページを構築する前の企画フェーズ
- ホームページの多言語対応に関わる制作フェーズ
- 翻訳・運用フェーズ
ホームページ構築前の企画フェーズの手順
多言語対応のホームページを制作する前に、ホームページ構築に関わる企画フェーズを明確にしておく必要があります。
制作フェーズの手順
日本語から複数の海外言語に翻訳する際には、各言語に適した開発や翻訳の作業が必要になることもあります。そのため、プラットフォームの共通化で作業にかかる負荷を最小限にとどめることで、業務効率化を図ります。
i18n対応では、言語切り替え表示のボタン・ホームページのレイアウト・お問い合わせフォームの最適化などに配慮する必要が出てくるでしょう。
一方、l10n 対応では、特定の海外言語・各国・各地域の風土・文化などの事情に合わせた文章表現や、表記ルール (日付・数字・通貨・単位など) に対応することが重要となります。
海外向けのSEO対策では国ごとにURLを使い分け、Googleサーチコンソールを駆使してインターナショナルターゲティング設定を行うなど、細かい部分まで取り組む必要が出てくるでしょう。
titelタグの翻訳やhreflang属性 (ホームページの言語をGoogleに伝えるためのタグ) ・lang属性 (要素の内容がどの言語で記述されているか表すタグ) の設定を行い、海外のユーザーに明確に伝える工夫も必要となります。
翻訳・運用フェーズ
翻訳・運用フェーズのファーストステップとして、どの程度の翻訳品質を求めているのかを決めて、その目的に適した翻訳方法を決定します。翻訳に求めるクオリティによっても、翻訳方法の選び方が変わってきます。
翻訳の方法の主な4通りをご紹介します。
- 機械翻訳 (翻訳サイト・AI翻訳など)
- 人力翻訳 (翻訳者による翻訳)
- プリエディット (機械翻訳前の段階で原文を翻訳しやすいように編集する作業)
- ポストエディット (機械翻訳と翻訳者による翻訳・修正)」
多言語対応のホームページの形式をCMS (WordPress・Wixなど) で制作するか、一からWebシステムを構築するフルスクラッチで行うか、決めます。
翻訳テキストの原稿を用意して、機械翻訳やAI自動翻訳 (DeepL・Google翻訳・CGCAT・T-400・COTOHA Translator・YarakuZen・みらい翻訳など) を活用するか、翻訳会社に依頼するか決定します。
さらに、ホームページ多言語化ツールやプラグインを導入するか、ホームページ制作会社に外注するか決定します。
多言語対応のホームページ公開後にもっとも重要となるのが、翻訳の運用体制です。コンテンツの更新頻度が高い場合は、情報管理を徹底して行い、コンテンツ更新を速やかに検知する仕組みの構築も必要となるでしょう。
翻訳された内容について海外のユーザーに正確にわかりやすく伝えるためにも、翻訳のガイドラインを策定することも重要となります。世界各国や各地域特有の言い回し、業界用語について理解を深め、表記揺れやちょっとしたミスを防ぐために、翻訳会社の担当者と情報を共有します。
とくに海外に製品やサービスを宣伝する場合やブランディングに特化したホームページ多言語対応の場合は、ユーザーエクスペリエンス (UX) を向上させるためにもガイドライン策定は必須となるでしょう。
翻訳品質を見極める手法のひとつとして、JTF (一般社団法人日本翻訳連盟) による翻訳品質評価ガイドラインもありますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
ローカライゼーションでは、日付・通貨・時刻・数値・住所の形式、正確さ・流暢さ・用語・スタイル・デザイン・事実性などの項目について翻訳品質評価のガイドラインがありますので、一読しておくのも良いでしょう。
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ホームページを多言語化する際の注意点
ホームページ(Webサイト)の多言語化を行う際、テキストの翻訳品質が高ければそれで良いというわけではありません。翻訳以外にも注意すべき点がいくつかあります。下記の6点について必ず確認して注意しましょう。
・重複処理をする必要がある (同一コンテンツの有無について要チェック)
・国ごとの規制に注意する
・国ごとにデザイン・レイアウトのローカライズをする
・国や地域ごとの文化や習慣の違いを考慮する
・言語切り替えの機能を分かりやすく配置する
・お問い合わせ対応について検討する
それでは、上記6つの注意点について詳しく解説していきます。
重複処理をする必要がある
既存のホームページを多言語対応にする際には、コンテンツが重複しないように細心の注意を払う必要があります。重複コンテンツがあるのにも関わらず、これに気づかずに放置しておくと、Googleからの評価にも悪影響を及ぼし、ペナルティを受けるなど、SEOの観点から不利になることもあります。
ホームページ制作における重複コンテンツとは
同一のドメイン内またはドメイン外に、タイトル名や記事など同じ内容の情報が掲載されたWebページが複数ページ存在していることを指します。重複コンテンツのことをコピーコンテンツと呼ぶこともあります。
ホームページの多言語対応では、アメリカやイギリスをはじめとする英語圏の国に向けて多くの人々に見てもらおうとコンテンツ作成の作業を進めていくうちに、重複コンテンツができてしまうケースもよくあることです。
ホームページに掲載するコンテンツのページ数やボリュームが多いと、情報を管理する作業にも時間と労力をかける必要が出てくるでしょう。
そこで、重複コンテンツの発生を未然に回避するための対策として、下記3つを挙げておきます。
重複コンテンツの発生を未然に回避するための対策
- 重複コンテンツのWebページを削除する
- URL削除ツールを活用する
- 国別ではなく各言語でWebページを作成する
重複コンテンツが発見された場合は速やかにそのWebページを削除しましょう。
ただし、一旦サーバー上から重複コンテンツを削除、またはメタタグに「noindex」 (ノーインデックス) を入れてもすぐにGoogle検索に反映されるわけではなく、当面の間は検索結果に残り、そのWebページが表示されてしまうケースもあります。
そのような場合は、URL削除ツールやURLパラメータ処理ツールを活用して、スピード感を持って重複コンテンツをなくすように努めましょう。
また、Webページ作成の際には国ごとに作るのではなく、各言語で作成することによってコンテンツの重複を回避できます。
国ごとの規制に注意する
多言語対応のホームページを構築する際には、国ごとの規制や法律について細心の注意を払う必要があります。EU圏内の国々では、氏名やクレジットカードの番号、企業のデータの取扱いに関する規制が定められており、万が一の際には高額な罰金が科せられるケースもあります。
世界各国でITに関わる規制が強化されている状況にありますので、最新の情報について正確に把握しておくことも重要です。
国ごとにデザイン・レイアウトのローカライズをする
原文から海外言語に翻訳する場合に元の言語と比較すると、記事全体の文字数が増えることもあれば減ることもあります。文字数の増減を考慮した上で、最適なレイアウト設計を行うことが重要となります。
日本語から韓国語に翻訳する場合は漢字語 (漢字で構成された単語) が多く、日本語と語順がほぼ同じであるため、文字数が増えることはほとんどありません。
一方、日本語から英語、フランス語・ドイツ語・イタリア語などのヨーロッパ言語に翻訳する場合は、単語の文字数が多いため、全体の文字数が大幅に増加します。翻訳された言語のWebページのレイアウト崩れを防ぐための対策として、十分なスペースを確保して、各言語で文字サイズを設定し、コンテンツの文章が自動的に調整されるように設定するなど、工夫が必要です。
また、国ごとに好まれるデザインにもさまざまな趣向の違いが見られます。高精度な翻訳とコンテンツの充実を図ることはもちろん、色彩やデザインにも着目して、ビジュアル面でのローカライズにも注力する必要があります。
日本国内の常識にとらわれすぎることなく、世界各国の最新トレンドをキャッチしておくことも大切です。多言語対応のホームページのデザインを作成する際には、各国で人気の高いホームページを分析して、色やデザインの好みの傾向について調べておくと良いでしょう。
文化・習慣の違いを考慮する
多言語対応のホームページを制作する際には、海外の国々の人々とのコミュニケーションを図ることが大切です。その上でもっとも配慮しなければならないのが、日本と海外の文化や習慣の違いです。海外の文化や習慣の違いについて十分に理解しておかないと、日本人の感覚で情報を発信することで外国人の方に不快感を与えてしまい、悪い印象を持たれることもあるでしょう。
ホームページで使う色に関しても、各国ではさまざまな違いがあり、ひとつひとつの色には国ごとに意味があります。日本では緑の色は安心感や癒し、安全をイメージしますが、アイルランドでは国のシンボルカラー、インドネシアでは「禁止」を意味する色、メキシコでは「独立」の象徴といった意味をもたらします。
日本と海外では気候や季節感にも大きな違いがあり、古くから根付いてきた風習や歴史的な背景や宗教など、価値観の違いもあります。世界各国の文化や習慣など、ちょっとした違いによっても、ホームページのデザインや色彩にも違いが出てくるでしょう。
言語切り替えの機能を分かりやすく配置する
多言語対応のホームページ制作では、各国の言語切り替えの機能が必要不可欠。
言語切り替えボタンがどこに設置されているのかわかりづらいようでは、快適に閲覧することができず、ユーザーにストレスを与えてしまい、離脱するリスクも高くなります。このようなリスクを回避するためにも、言語切り替え機能のボタンを見やすい位置に設置しておきましょう。
ホテルや大型商業施設などの多言語対応のホームページを見ると、「LANUAGE」の文字の左横に丸い地球儀のようなものが描かれたボタンが設置されているケースが多いです。海外の言語に切り替える時に国名と国旗が表示されるケースもあります。
言語切り替えの機能を見やすく分かりやすく配置することで、ストレスなく閲覧できるようになりますので、ユーザビリティやアクセシビリティの向上にも繋がるでしょう。
問い合わせ対応について検討する
ホームページを多言語する際には、お問い合わせメールフォームの対応についても検討しておく必要があります。
お問い合わせフォームは、企業とユーザーを繋ぐ窓口となりますので、外国人の方にも見やすくストレスなく入力できるように配慮しましょう。
日本国内のユーザーをターゲットとするホームページの場合は、お問い合わせフォームにフリガナの欄が設けられたものもありますが、日本特有のものであるため、外国人の方には理解できません。外国人向けのお問い合わせフォームでは、フリガナの入力を任意またはその項目を非表示にするなどの配慮も必要となるでしょう。
また、お問い合わせフォームを経由して送信された内容について厳重に取扱い、外部に情報が漏洩しないようセキュリティ対策も万全に行うことが重要です。
ホームページの外国語翻訳に特化したサービス・費用をご紹介【無料ツールもあり】
多言語対応のホームページを制作する場合、翻訳する言語によっては難易度が高いものもあります。その場合、複数の海外言語の翻訳を翻訳会社に依頼する方法もあります。しかし、翻訳量が多い場合や高精度な翻訳が必要な場合は長い時間と大きな労力がかかり、コストが高くなることも。
多言語対応のホームページの作り方はいろいろありますが、多言語対応の費用が気になる方や予算が限られている場合は、無料で利用できる便利な多言語化ツールもありますので、活用することを検討してみてはいかがでしょうか。
ここでは、おすすめの5種類のホームページ多言語化ツールについてそれぞれの特徴やメリット、費用感について解説しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
おすすめ多言語対応ツール①Spoke
WordPressで多言語対応サイトを構築したいけれど作り方がわからない、翻訳にかかるコストや労力を抑えたい、そのようなニーズに応えてくれるのがSpoke (スポーク) です。
SpokeはCMSやWebクローラとの連携に強い多言語化支援ツール。翻訳にかかる費用の削減を実現し、多言語対応のホームページ制作から公開に至るまでのスピードアップを実現できるのも強みです。
海外SEO対策にも特化しているため、海外からの集客効果も期待できるでしょう。訪日外国人観光客が増加傾向にあり、インバウンドのニーズにも応えられるおすすめのツールです。
SpokeのWordPress版は、簡単インストール機能が搭載されたレンタルサーバーのプランを契約しておけば、WordPressの導入から設置までの流れがスムーズです。WordPressを設置したら管理画面から専用のプラグインをインストールして、簡単なプログラミングの作業ですぐに使えるようになります。
この他にもインストールや設定不要、URLを入力するだけのシンプルな操作でWebサイト多言語対応を可能とするSpokeダウンロード版もあります。htmlによる多言語サイトの作り方がわからない方でも、htmlを自動生成する機能が搭載されているのでとても便利です。
IDやパスワードの入力や会員登録不要で、誰でも利用可能な無料トライアルもありますので、ぜひ使い心地を試してはいかがでしょうか。
Spokeの活用事例は多く、大型複合施設のホームページを英語・中国語 (繁体・簡体) ・韓国語などの多言語対応、中国語やタイ語への多言語対応のグローバルサイトを24時間で公開など、数多くの実績があります。
対応言語数 | 36ヵ国語 |
料金プラン | 無料 機械翻訳を無料で利用可能 スタンダード 1文字5円 メール・カスタマーレビュー・ブログ・SNSのコメントなど プロフェッショナル 1文字11円 ビジネス向け 企業コーポレートサイト (会社案内・商品説明など) |
公式サイトURL | https://spoke.cloud/ja/ |
運営企業 | 株式会社ハドル |
おすすめ多言語対応ツール②ポリリンガル
多言語対応のホームページ制作で海外言語をスピーディーに翻訳するだけではなく、海外SEP対策も強化したい、そのようなニーズに応えてくれるのがポリリンガルです。
ポリリンガル (polylingual) の対応言語は、英語・中国語 (簡体・繁体) ・韓国語・スペイン語・タイ語・フランス語・ドイツ語・ベトナム語・ヒンディー語・ロシア語・タガログ語・アラビア語の14ヵ国語、メジャー言語からマイナー言語まで幅広く網羅しています。
公式サイトよりメールフォームから必須項目を入力して送信すれば、わずか1分後には利用可能です。多言語化の対象となるホームページのURLを伝えておけば、多言語対応サイトをすぐに作成することができます。
ポリリンガルでは元のホームページと同期しているため、ホームページの更新作業を日本語で行った場合に、多言語化されたホームページとも連動する仕組みになっています。「リアルタイム同期」機能が標準搭載されているので、最新の情報を発信するのにわざわざ翻訳に手間をかけずに済みます。
ホームページ内のテキスト (文字・文章) だけではなく、ホームページ内に挿入された画像の翻訳にも対応可能です。サイト内のファイル名を指定しておけば画像の変換もスムーズにできます。
「機械翻訳だと精度が気になる」という方は、ポリリンガルではプロの翻訳家に直接依頼することも可能です。
対応言語数 | 14言語 |
料金プラン | 1言語につき1,500円 (税込) / 月額 ※翻訳の文字数は5万文字まで ※プロの翻訳家に依頼する場合は1文字5円 |
公式サイトURL | https://polylingual.jp/ |
運営企業 | 株式会社イーブレスト |
おすすめ多言語対応ツール③マルチリンガルプラグインWPML
WordPressでブログやWebサイト、ECサイトを作成して、日本語から海外言語への多言語対応をスムーズにしたい方は、ぜひマルチリンガルプラグインWPMLを利用すると良いでしょう。
WPMLはWordPresのすべてのテーマとの互換性に優れており、固定ページ・投稿ページ・管理画面のテキスト翻訳からメニュー・画像・メディア・タクソノミーの翻訳に至るまで、ワンストップで完結します。
シンプルなブログを運営して多言語化する場合はMultilingual Blogがおすすめ。多言語対応のECサイトを構築する場合は、Multilingual CMSまたはMultilingual Agencyのいずれかのプランを選択すると良いでしょう。
全プランとも標準翻訳コントロール (WordPressエディターによるコンテンツ翻訳機能) は無制限です。Eコマースサポート・ページビルダーサポート・拡張翻訳エディター・自動翻訳・翻訳サービス統合はMultilingual Blogプランを除いて対応可能です。
全プランとも1年間のサポートとアップデート付きで、使用感に満足できない場合は30日間返金保証がついています。
対応言語数 | 65言語 |
料金プラン | Multilingual Blog 39ドル ※標準翻訳コントロール 無制限 (WordPressエディター使用でコンテンツ翻訳) Multilingual CMS 99ドル WordPress多言語化・自動翻訳9万翻訳クレジット・拡張翻訳エディター・ページビルダーサポート・Eコマースサポートなど Multilingual Agency 199ドル 自動翻訳18万翻訳クレジット・Translation Managementなど |
公式サイトURL | https://wpml.org/ja/ |
運営企業 | – |
おすすめ多言語対応ツール④WOVN.io
翻訳にかかる費用やシステム開発、ホームページ制作や運用にかかる費用を抑えたい方は、ぜひWOVN.ioのサービスを利用すると良いでしょう。
WOVN.ioのWebサイト翻訳運用サービスを利用することによって、Webデザインの調整に時間と労力がかかり過ぎている、翻訳作業に時間を費やすことが多く、タイムリーな情報を発信するのが難しい、海外からのアクセス数に伸び悩んでいるといった問題をスムーズに解決できるでしょう。
これまで手掛けてきた翻訳ページ数は約1,500万ページ、国内外で18,000サイト以上がWOVN.ioのサービスを利用してきた確かな実績が強みです。
WOVN.ioのサービス活用による多言語対応の成功事例として、多言語対応のホームページ運用の工数を従来の6分の1に抑え、多言語対応の費用が2分の1まで大幅に削減、お問い合わせの対応にかかる時間を10分の1にまで短縮化されたなど、多数あります。
対応言語数 | 45言語 |
料金プラン | 要お問い合わせ |
公式サイトURL | https://wovn.io/ja/ |
運営企業 | Wovn Technologies株式会社 |
おすすめ多言語対応ツール⑤Myサイト翻訳
Myサイト翻訳は株式会社高電社から提供されているAI翻訳ツールです。
翻訳の精度がどの程度なのか詳しく知りたい方は、Myサイト翻訳の公式サイトより24時間いつでも無料でお試し可能です。翻訳の対象となるホームページのURLを入力して翻訳言語を選択するだけで、スピーディーに翻訳結果が表示されます。
ドメインの維持が必要な場合や、会員制サイトなどログイン機能が搭載された多言語対応のWebサイトの翻訳をご希望の方は、MyサイトAI翻訳プレミアムがおすすめです。4種類の料金プランとともにオプションも充実しています。無料オプションでは、Webサイトに掲載された文字入りの画像を多言語表示する機能もあります。
4つのプランの中からどれが適しているのかわからない場合は、Myサイト翻訳の公式サイトには無料の「翻訳サービス診断」を利用すると良いでしょう。3つの質問に答えるだけで、最適なプランを提案してもらえます。
ホームページ上のPDFファイルを日本語から英語・中国語・韓国語に翻訳することも可能です。毎月の言語別翻訳回数やアクセス履歴をメールで自動配信するサービスもあります。ホームページのデザインやレイアウトはそのまま崩れることなく、翻訳ボタンを設置しておくだけで、日本語のホームページを瞬時に切り替えて英語に翻訳するなど、自動的に言語切り替えでスピーディーに翻訳できるのが魅力です。
対応言語数 | 最大121言語まで対応 |
料金プラン | MyサイトAI翻訳 1言語版 132,000円 (税込) ~ 英語MyサイトAI翻訳ハイブリッド 264,000円 (税込) ~ MyサイトAI翻訳 594,000円 (税込) ~ MyサイトAI翻訳プレミアム 594,000円 (税込) ~ ※MyサイトAI翻訳 1言語版以外のプランでは4ヵ国語 (英語・中国語 (簡体字・繁体字) ・ 韓国語に対応 ※MyサイトAI翻訳とMyサイトAI翻訳プレミアムは最大121言語まで対応可能 |
公式サイトURL | https://mysite-ai.jp/ |
運営企業 | 株式会社高電社 |
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ホームページ制作や補助金活用のご相談なら株式会社アップグレードへ
本記事ではホームページ(Webサイト)の多言語対応についてご検討中の企業経営の方、Web制作担当の方々に向けて多言語化の必要性、多言語対応サイトの作り方、多言語化を行う上での注意点について解説しました。
また、ホームページの多言語対応でおすすめのツールや翻訳に特化したサービスの内容や料金体系もご紹介しているので、ホームページの多言語対応をご検討中の方はぜひ参考にしてみて下さい。
今回の記事でもお伝えした通り、日本語の文章をただ忠実に正確に翻訳してページ数を増やすことが本来の目的ではありません。ローカライゼーション (地域化) にウエイトを置き、各国・各地域の文化・風習・法律・宗教などを理解した上で、表現豊かで魅力的な翻訳に仕上げることが重要です。テキスト翻訳だけではなく、視覚的な要素として色彩や画像など、ビジュアル面にも配慮して、大切なメッセージを海外のユーザーにストレートに伝わるようなローカライゼーションを行う必要があります。
多言語対応のホームページ制作で外注先をお探しの際には、ホームページ制作における専門的な知識と技術力、経験を兼ね備えた会社に依頼するのが最善策です。
株式会社アップグレードでは、各種企業の抱える問題やご要望を的確に把握して、目的・目標を達成するためのWebサイト制作を長年に渡って手掛けております。コーポレートサイト・採用サイト・WordPressサイト・グローバルサイト制作の実績も多数ありますので、多言語対応のホームページ制作をご検討中の方は、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
「限られた予算の中でホームページの多言語化にかかるコストを抑えたい」といったご要望がありましたら、国や地方公共団体による補助金・助成金活用に関するご提案も可能です。ぜひお問い合わせください。