ホームページ制作後、必ず必要になるのがホームページの更新作業。その更新頻度は、一体どれくらいが適切なのでしょうか?
更新しようとしても、更新費用が高すぎたり手間がかかりすぎるなどから更新頻度が下がっている・・・。
外注するにも、ホームページの更新作業に含まれる作業内容も費用もバラバラで決められない・・・。
この記事では、ホームページ更新頻度に関する情報を網羅し、更新頻度に関するメリット・デメリットや成功に導く進め方を解説していきます。ホームページの更新作業担当者の方、外注化を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
「費用を安く抑える方法はないか」とお悩みの方にも、アップグレードなら国および地方団体の「補助金」や「助成金」を活用したご提案ができますので、ご興味のある企業様はお問い合わせください。また、「補助金」や「助成金」について詳しく知りたい方は別記事をご覧ください。
ホームページを更新しない・更新頻度が低い場合に起こる5つのデメリット
ホームページを制作して公開してから月日が経過すれば掲載された内容が古くなりますので、定期的に更新作業を行うことが重要です。ホームページを更新せずに放置しておくと、ユーザーに対して不安感を与え、企業のブランドイメージが悪くなることもあります。さらにWeb業界の視点から見ると、集客力やリピーター率の低下、Googleの検索エンジンからの評価が下がることもあります。
第1-2-21図は「ホームページ」の更新頻度について示したものである。これを見ると約6割近くが「不定期」の更新であるが、毎日~1ケ月ごとに更新する者も約3割を占める。
中小企業庁公式サイト「4 「ホームページ」や「ブログ、SNS」の更新頻度について」
ここでは、ホームページを更新されないことで起こりうる問題点や、更新頻度が低いデメリットについて詳しく解説します。
更新頻度が低いデメリット①訪問者に不安を与える
企業のホームページの更新頻度が低いと、Webサイトを訪れた人は不安に感じます。Webサイトのデザインが古いと見栄えが悪いだけではなく、ユーザーが快適な状態で閲覧出来なくなり、直帰率や離脱率が高くなります。
直帰率とは
ユーザーが初めにWebサイト内のページを訪問した後、そのWebサイト内にある他のページに着地することなく、別のホームページに移動する確率のこと。
- Webサイトのデザインが古い (モバイルフレンドリーに対応していない)
- 掲載された記事の内容が古い
- Flashで作成された画像が表示されない (Flashのサポート期間終了のため)
- ホームページのブログに掲載された記事の更新日が1年以上も前の日付になっている
更新頻度が低いデメリット②集客力・リピーター率が下がる
ホームページの更新頻度が低いと、新しいコンテンツが追加されない状態が継続するため、ユーザーに飽きられてしまい、リピーター率が低下します。Webマーケティングの視点から見ると、ユーザーの離脱率が高くなることによって、集客力が下がります。
更新頻度が低いデメリット③検索エンジンからの評価が下がる
ホームページを制作した後の更新頻度とSEOは直接的な繋がりは特にありませんが、更新頻度が低いことによって、コンテンツの質が下がり、アクセス数が低下します。
掲載された情報が古くなってアクセス数が減少した場合は、Googleの検索エンジンでは「ホームページの価値が低下した」と判定され、検索エンジンからの評価が下がります。そのため、検索順位に影響してキーワード検索した時に上位に表示されなくなるといった悪影響を及ぼします。
更新頻度が低いデメリット④会社のブランドイメージが悪くなる
ホームページが長期間更新されない場合や更新頻度が低い場合、これまで築き上げてきた顧客との信頼関係が崩れる可能性があります。
企業がホームページを運営する最大の目的は企業やブランドの認知度向上やイメージアップです。本来の目的を達成するためにも定期的に更新作業を行い、競合他社にも負けないように最新の情報を発信してアピールするなど、地道な努力が求められます。
更新頻度が低いデメリット⑤セキュリティの低下
ホームページが長期間更新されない場合や更新頻度が低い場合、セキュリティ上のリスクが高くなります。
WordPressでホームページを制作した場合、定期的にバージョンアップされるので、最新バージョンに更新することでセキュリティ上のリスクを軽減できます。パスワードを定期的に変更して、不正なログインを未然に防ぐための対策も必須です。
お問い合わせフォームや無料資料請求フォームを設置する場合、SSL対応にしていないと個人情報が外部に漏洩するリスクがあるため、ユーザーはセキュリティ面での不安を感じるようになります。更新作業の際にはSSLを導入して「http」の後に「s」がつく (https) ことで、セキュリティの向上を目指し、ユーザーからの信頼回復にも繋がります。
基本の更新頻度は?ホームページの種類との関係を解説
ホームページ制作後、ホームページの更新作業をどの程度の頻度で行うべきか、その判断が難しいところです。ホームページを開設した目的や運営状況、Webサイトの種類によっても基本の更新頻度にはそれぞれ違いがあります。そこで、ホームページの種類と更新頻度との関係について見ていきます。
コーポレートサイトやブランディングサイト:月ごと、年ごと
コーポレートサイトやブランディングサイト (ブランドイメージサイト) の更新頻度は、月ごとまたは年ごとに行うのが一般的です。
コーポレートサイトとは企業の基本情報 (企業概要・沿革・事業内容・交通アクセス・IR情報など) が掲載されたホームページです。企業ではどんな事業をしていてどの場所にあるのか、経営・財務状況について知ってもらうためのものです。
一方、ブランディングサイトでは企業が求めるブランドイメージを多くの人にアピールして浸透させることを目的としています。
企業情報やブランドイメージが短期間で大幅に変わることはないので、頻繁に更新する必要はありませんが、月ごと・年ごとに見直しを行い、古い情報が掲載されたままになっていないかチェックします。その中で改善すべき点があれば速やかに更新作業を行いましょう。
企業の製品紹介ページ:新製品を発表するタイミング
既存のホームページに企業の製品紹介ページがある場合は、新製品の発表を行うタイミングで更新します。発売する1か月前の時期に、製品の特長(仕様やスペックなど)をホームページに掲載して、発売日が近づくにつれてユーザーがホームページを訪問するタイミングを見計らって、新製品に関するお得な情報を小出しにしていけば、より高く注目を浴びるようになり、「新製品についてもっと知りたい」と期待感が高まります。
ホームページ内のブログ:1~2週間に一度
ホームページにブログを設置している場合は、定期的に更新作業を行い、質の高いコンテンツを提供すれば多くのユーザーの目に留まり、Googleからの評価も高くなります。
ブログの更新頻度の目安は1~2週間に1回程度で、自社製品の魅力、新しいサービスを開発するまでの工程、お役立ち情報など、良質なコンテンツを制作して、定期的に情報を発信します。
ブログが定期的に更新されていれば、新しい記事を読むユーザーが増えてリピーター率も高くなります。
オウンドメディア:1日1回以上
オウンドメディアを開設して間もない時期は、基本的に毎日更新するのがベストです。もっとも理想的なのは1日1回以上の更新頻度で、このペースを維持することによって、インデックスが増加してGoogleの検索エンジンでは上位に表示されやすくなります。
オウンドメディアに掲載される記事数を増やすことで、アクセス数を伸ばすこともできます。オウンドメディアを立ち上げてから記事数がある程度まで増えてきて、アクセス数が増えてきたら週1回~3回程度の頻度にするなど、オウンドメディアの運営状況を見ながら適宜判断しましょう。
オウンドメディアは企業が自社で保有するメディアであり、製品やサービスの認知度を高め、ユーザーが抱える問題を解決するための対策などユーザー視点に寄り添い、有益な情報を発信します。オウンドメディアの更新作業では、ただ情報量が多いだけではなく、クオリティの高いコンテンツを作り続けることが重要となります。
ECサイト:季節の変わり目や各種行事・イベントの1~2ヶ月ほど前から
ECサイトはインターネット上で商品の販売と売上向上を目的としたホームページです。季節の変わり目や各種行事で商品が大幅に入れ替わることもありますので、そのタイミングをしっかり見極めた上で、更新作業を行います。
イベント・各種行事・季節の変わり目が来る1~2ヶ月前から更新作業を行い、商品のキャッチフレーズやおすすめポイントをわかりやすく伝えてアピールしましょう。ECサイトでは不定期にキャンペーンや特売セールが開催されることもありますので、多くのユーザーに見てもらえるように、更新に最適なタイミングを逃さないようご注意下さい。
採用サイト:年度ごと
採用サイトは企業で新しい人材の採用を目的としたホームページで、求職者をターゲットに求人情報や応募要項、業務内容などの情報を提供します。
新卒者を毎年募集する場合は年度ごとに更新作業を行い、その年度の人材採用に関する情報を新たに書き起こして、採用サイトに最新の情報を掲載します。
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ホームページの更新方法・手順のポイント
「既存のホームページの更新作業をしたいけれど、具体的に何から着手すれば良いのかわからない」「ホームページ更新作業の手順について知りたい」といった疑問や不安を抱える方も多いのではないでしょうか。
更新作業を行うにあたり、ホームページのタイプや規模、運営状況によって更新方法や作業手順にもそれぞれ違いがあります。ここでは一般的な更新作業の手順について、下記の流れに沿って解説します。
一般的な更新作業の手順・流れ
- ホームページ更新作業の範囲と作業担当者を決める
- 更新頻度や更新する内容について洗い出しを行う
- 更新するコンテンツの作成 (記事やニュースの追加など)
- ホームページの更新 (WordPressなどのCMSを利用)
- アクセス解析 (更新作業の後に成果をチェック)
- 課題点を分析して改善施策
現在のホームページについて更新作業が決まったところで、どこからどこまで作業を行うのか作業範囲を決めます。作業する範囲を決定したら、どの作業をだれが行うのか作業担当者を決定します。
わかりやすく言えば、社内では更新作業の一部を担当して、社内でカバーしきれない箇所はホームページ制作会社に依頼するなど、作業範囲と作業内容を割り振りします。
作業範囲と作業内容の割り振りについて、具体的な事例を挙げると下記の通りです。
・ホームページ更新作業の進捗状況などのスケジュール管理
・WordPressなどのCMSに新しい記事を追加して更新
・SEO対策や集客施策などのWebマーケティング
・画像の作成・編集・加工
・アクセス解析や改善施策
実際にどの部分を制作会社に依頼するかは、運営中のホームページのタイプ・規模・運用状況、更新作業の量、社内での対応力などによって変わってきます。更新作業を制作会社にすべて丸投げすると、その分の費用がかかります。社内でできる限りのことをしておくことで、外注する内容量も少なくなり、更新作業のコストを抑えることができます。
次にホームページの更新頻度をどの程度にするか、更新する内容について洗い出しを行います。課題点を洗い出して、更新する目的を明確にしておくことも重要です。
このような作業を1年ごと、または半年に1回のペースで定期的に行い、作業量を確定させたところでスケジュールを組み、更新作業に向けて準備を進めます。
新着情報や記事の追加など、更新するコンテンツ作成作業に入ります。追加する記事数が増えると、コンテンツ管理を丁寧に行う必要が出てきますので、記事を書く人・記事をチックする人など、役割分担を行い、誰がどの業務を担当するのか明確にします。更新するコンテンツがすべて揃ったところで、本格的に更新作業に進みます。
更新コンテンツの作成について注意点を1つ挙げておくと、新しい記事を作成・追加する際に、すでに公開済みの記事と同じ内容や似たような内容がないか、重複コンテンツの有無について見落としがないか、入念にチェックしましょう。ホームページ内に重複コンテンツが存在する場合、カニバリゼーション (カニバリ = 共食い・競合・奪い合い) の関係でGoogleからの評価が下がってしまうリスクがあります。そのため、質の高い情報を発信していても、正当に評価されなくなるケースもあります。
WordPressなどのCMSでホームページを制作している場合、更新作業の際に作成した記事や画像を追加して、必要なデータをアップロードします。ホームページの更新ツールでもっともポピュラーなのがWordPressです。
一方、htmlやcssで制作されたホームページを運営している場合、更新作業には専門的な知識や技術が必要となります。社内での対応が難しい場合は、更新作業を制作会社に外注しておくと安心です。
更新作業がいったん終わったところで、月1回程度のペースで定期的にアクセス解析を行い、レポーティングを行います。
ホームページの制作や更新におけるアクセス解析とは、Webサイトを訪問したユーザーの特性や行動について分析する作業です。ユーザーのアクセス数について、ただ解析してそのデータを数値化することが本来の目的ではありません。自社が運営するWebサイトについて現状の課題点を把握して効果検証や改善施策を行うためにも、アクセス解析を行うことが極めて重要となります。
ホームページ更新作業の最終的な段階として、更新後の一定期間に現れた成果や課題点を抽出します。その結果、改善すべき点を見出して最適な改善策を講じます。
更新作業後のアクセス解析や具体的な改善施策を立てるには、社内では対応が難しいです。Webマーケティングに関する専門的な知識や技能を要するため、ホームページ制作会社やWebマーケティング、Webコンサルティング専門の会社に外注するのがおすすめです。
ホームページ更新の作業内容と費用相場をチェック
ホームページ更新の作業内容 参考一覧
作業内容 | 作業項目と作業単位 | 費用相場 |
---|---|---|
簡易なテキスト修正 | 1箇所あたり | 1,000円~ |
イラスト/文章 | フォント打ち:1ヵ所 ライティング:文字単価 カットイラスト:1カット 図表:1枚 地図:1枚 Google Map:埋め込み | フォント打ち:1,000円~ ライティング:5~10円 カットイラスト:5,000円~ 図表:5,000円~ 地図:8,000円~ Google Map:1万円~ |
HTMLページ追加 | テキストページ:1ページ ビジュアルの多いページ:1ページ | テキスト:1万5,000円~ ビジュアル:3万円~ |
デザイン | メインビジュアル:1デザイン ロゴのデザイン:2~3案提案 | メインビジュアル:2万円~ 企業ロゴ:5万円~ その他のロゴ:3万円~ |
写真・画像 | 写真撮影:1枚当たり スキャン:1枚当たり CG加工:1枚当たり 画像差替:1ヵ所 | 写真撮影:1,000円~ スキャン:1,000円~ CG加工:2,000円~ 画像差替:3,000円~ |
動画 | 動画埋め込み:動画1点 動画制作:1本 | 動画埋め込み:5,000円~ 会社紹介:15万円~ インタビュー:5万円~ 商品・サービス紹介:30万円~ |
バナーやボタン制作 | バナー:1デザイン ボタン:1ボタン | バナー:1万円~ ボタン:4,000円~ |
ビジュアルスライドショー | メインビジュアル メインビジュアル以外 | メインビジュアル:5万円~ 上記以外:3万円~ |
細かく作業項目ごとに料金設定をしている制作会社もあれば、まとめて毎月1万円~5万円で更新作業を請け負う制作会社もあります。
ホームページ更新頻度を上げたい!作業を自分で行うor外注、各々のメリット・デメリットは?
更新作業を自分で行うメリット
・費用(コスト)を抑えられる
自分で更新すれば、外注費用がかからないためローコストで作業が出来ます。通常、制作会社に外注依頼した場合、数千円〜数万円発生してしまいます。
・スムーズに作業できる
外部とのやり取りの手間もなく、スピーディに更新することが可能です。
・常にサイト情報を最新に保てる
SEOの観点からも、サイト情報を最新にしておくことでGoogleから良い評価を受けやすくなります。
更新作業を外注するメリット
・コンテンツのクオリティアップ
特に写真撮影やデザイン、イラストなどの領域では、専門のクリエイターに任せることで格段に良いデザインに仕上がります。
ホームページに掲載する記事も、SEO対策に詳しいライターに原稿作成を依頼することで、検索エンジンの評価を高め、集客力アップが期待できます。
・専門性の高い更新による機能性アップ
ホームページの更新作業は、コンテンツの追加や修正だけではありません。プログラミングが必要な部分はWeb技術、SEO対策が必要な場合はSEOライティング技術、イラストやバナー、ビジュアルなどはデザイン技術が必要です。
これらは専門性の高い分野の技術を持つ依頼先に外注することで、これまで不可能だった機能も追加もできるようになり、ホームページの可能性が広がります。
・時期に関係なく定期的な更新が可能
自社で専門の部署や社員がない場合、特定の社員がホームページ更新作業を兼業することになり、本業の繁忙期にはどうしても更新頻度が落ちるという問題があります。更新作業を外注化することで、社員の負担は軽くなり、繁忙期など時期に関係なく更新頻度を高めることが可能です。
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ホームページ更新作業の外注や補助金活用のご相談なら株式会社アップグレードへ
この記事ではホームページの更新方法と手順、ホームページの種類と更新頻度、更新作業の内容と制作会社に依頼する際の費用相場について解説しました。更新作業を自分で行う方法と制作会社に依頼する方法について、それぞれのメリット・デメリットもお伝えしました。
ホームページにブログを設置している場合は1~2週間に1回程度の更新作業で問題ありませんが、オウンドメディアを運営していて自社で更新作業を行う場合は頻繁に更新するため、時間と労力がかかり、本来の業務に集中するのが難しくなりますよね。
・自社ではリソース不足で更新作業が追いつかない
・ホームページを定期的に更新したいが何から手をつければ良いのかわからない
・ホームページの更新作業から運用管理まで外注したい
・ホームページに掲載するコンテンツを制作してほしい
・限られた予算の範囲内でホームページの更新作業を依頼できる外注先を探している
ホームページの更新についてご検討中の方は、株式会社アップグレードにご相談下さい。
企業紹介中心のコーポレートサイト、企業やブランドの価値を高めるブランディングサイト、この他にもECサイトやオウンドメディアまで幅広く手掛けております。ホームページの新規制作からリニューアル・更新作業・オウンドメディアやブログに掲載するコンテンツ制作・運用保守管理まで、ワンストップ対応です。
国や地方公共団体による補助金・助成金を活用して、ホームページ制作や更新作業にかかるコストを軽減することもできますので、メールフォームからお気軽にお問い合わせ下さい。