ホームページは制作して終わりではありません。
ホームページリリース後は運用・保守・管理を行い、現状の問題点を抽出し、適切なタイミングでリニューアルする必要性があります。
ホームページリニューアルの必要性が出てくるタイミングは、開設や前回のリニューアルから3〜5年と言われています。ただリニューアルするのではなく、明確な目的・目標に応じた改善案の必要性があります。
しかし「できるだけ低コストで」「どんなタイミング・内容にすべきか」とお悩みの方も多いはず。
この記事では、ホームページリニューアルに関する情報を網羅し、その必要性、メリット・デメリットや成功に導く進め方を解説していきます。
「費用を安く抑える方法はないか」とお悩みの方も、アップグレードなら国や地方団体の「補助金・助成金」を活用したご提案ができますので、ぜひお問い合わせください。「補助金・助成金」について詳しくは別記事をご覧ください。
ホームページをリニューアルする必要性と最適なタイミング|機能面や集客面で見極めたい13のポイント
「ホームページを作成したらそれで終わり」というものではありません。
ホームページを作成してインターネット上に公開した時点から、本格的な運用がスタートします。ホームページの運用開始から時間の経過とともに、集客や売上などビジネスの状況にも変化が生じ、さまざまな課題が見つかることもあるでしょう。
定期的に更新作業を行うことも重要ですが、状況によっては大規模なリニューアルを手掛ける必要性も出てきます。ホームページの運営状況によっては短期間でリニューアルするケースもありますが、何度もリニューアルするのは費用が高くなってしまうのでベストなタイミングを見極めなければなりません。
そこでまずは、ホームページをリニューアルする必要性と、リューアルを行うのにベストなタイミングについて考察していきます。
1つでも当てはまったらホームページリニューアルが必要なタイミング
ホームページリニューアルのタイミングについて、この中でどれか1つでも該当するものがあれば、リニューアルの必要性があると認識して良いでしょう。
【機能面の不満】 ・スマートフォンやタブレットでホームページが快適に閲覧できない (モバイルフレンドリーに非対応) ・ホームページの機能やセキュリティに不満がある ・ホームページの読み込みに時間がかかり表示速度が遅い 【コンテンツやデザイン面の不満】 ・ホームページに掲載した内容やデザインが古い ・ホームページに掲載したコンテンツが増えすぎて閲覧しにくい ・ページ数が少なくコンテンツの内容が乏しい 【集客面の不満】 ・Googleの検索上位に表示されていない ・集客数が増えずお問合せ数も少ない 【作業や技術面の不満】 ・最新の情報をお知らせしたいのに自社では更新作業ができない ・ホームページの管理を制作会社に依頼しても対応が遅い 【修正希望がある】 ・企業概要やサービス内容が変更された ・企業ブランディングを図りイメージアップしたい ・海外ビジネスでグローバル展開を目指し売上拡大したい |
それでは、上記の各項目について詳しく見ていきます。
スマートフォンやタブレットでWebサイトが快適に閲覧できない(モバイルフレンドリーに非対応)
パソコンでの快適な閲覧は当たり前ですが、スマートフォンやタブレットで見づらいようでは、ユーザーにストレスを与えてしまい離脱率が高くなります。インターネット業界では「モバイルフレンドリー」「モバイルファースト」が推奨されており、Googleの検索順位にも大きく影響を与えます。
モバイルフレンドリーとは
パソコンの他スマートフォン・タブレットなど、多彩な通信端末でも快適に閲覧できる状態のこと
非対応の場合は、各デバイスで快適に閲覧できるレスポンシブ対応のホームページにリニューアルすることをおすすめします。
ホームページの機能やセキュリティに不満がある
ホームページの機能やセキュリティ対策が十分でない場合は、早めにリニューアルを行いましょう。
セキュリティ対策が万全でないと、重要な顧客情報が外部に漏洩するなど、トラブル発生のリスクが高くなります。さらにユーザーや取引先企業からの評判が悪くなり、信用を失うリスクもあります。
万全なセキュリティ体制を整え、機能性を高めることで、ホームページを安全かつ快適に利用できるようになります。
ホームページの読み込みに時間がかかり表示速度が遅い
ホームページの読み込みに時間がかかり、表示速度が遅くなると、ユーザーにとってストレスになります。ユーザービリティが悪くなり、Webページの内容がすべて表示される前に、待ちきれなくなって離脱することもあります。
- 動画や画像の容量が重い
- WordPressなどCMSに多数のプラグイン(拡張機能)を導入した
- CSS(スタイルシート)やJavaScriptの組み込み過ぎ
- サーバーに負荷がかかっている
表示速度を上げるには、不要な動画や画像、JavaScriptを削除する、WordPressなどのCMSを導入している場合は不必要なプラグインを削除するなど、適切な措置を行いましょう。
Webサイトの表示速度を無料でチェックできるツールもあります。表示速度が遅くなった原因を突き止めた上で適度に改善を行い、ツールを活用して表示速度をチェックしておくと良いでしょう。
ホームページに掲載した内容やデザインが古い
ホームページを作成してから年月が経過すると、掲載した内容やデザインが古くなってしまいます。内容が古いと、ユーザーの求めるニーズにフィットしなくなり、ホームページの離脱率が上がる可能性も高いです。
一般的にホームページをリニューアルするタイミングは、ホームページを新規開設、または前回のリニューアルから3~5年後が目安。しかし、ホームページの運営状況によってはそれよりも早い時期にリニューアルが必要となるケースもあります。「内容が古い」と客観的に判断した場合は、リニューアルを行うタイミングです。
ホームページのデザインや内容をリニューアルして、ユーザー向けに最新情報や有益なコンテンツを提供することで視覚的な訴求効果を高めるとともに、ユーザーの興味を引き寄せ、ホームページへの評価も高くなるでしょう。
ホームページに掲載したコンテンツが増えすぎて閲覧しにくい
ホームページに掲載したコンテンツが増えすぎると、ユーザーが閲覧しにくくなります。
ホームページ全体を見て、サイドバーやフッター、グローバルナビゲーションに不要なメニューやコンテンツが含まれていないか、サイト内で重複コンテンツが存在していないか、チェックしておきましょう。
不必要なコンテンツを外した後は、サイトマップも見直して不要な項目やリンクを削除します。
ページ数が少なくコンテンツの内容が乏しい
逆に、ホームページ全体のページ数が少なくコンテンツの中身が乏しいと、ホームページ自体の存在感が薄くなってしまいます。ホームページを名刺代わりにするのではなく、ホームページを通してユーザーに何を伝えるのかが重要です。
現状のコンテンツ構成で何が不足しているのか、競合他社のホームページを参考にしながら必要なコンテンツを追加しましょう。ただページ数を増やすだけではなく、目的をもって中身を充実させることが重要です。
Googleの検索上位に表示されていない
「ホームページを作成すれば多くの人の目に留まりアクセス数が増える」というものではありません。
ホームページ公開後も、競合他社との兼ね合いやSEO対策の関係で、自社のホームページがGoogleの検索上位に表示されないケースもあります。
Googleの検索順位を上げるためには、Webサイトのトップページから下層ページまで、サイト内に検索キーワードが含まれていることが前提となります。
ホームページ全体の情報量を増やして質の高いコンテンツを制作し、内部リンク数を適度に増やしていくことも、SEO対策では必須です。
- Googleからペナルティを受けた (Googleの定めるガイドラインに違反した)
- ホームページ全体の情報量が少ない
- SEOリンク施策が適切ではない (内部リンク・検索キーワードなど)
- 競合他社の方がGoogleから高く評価された
さらにチェックすべき項目
- Webサイトにインデックスさせないタグを挿入していた (noindex)
- Webサイトに検索エンジンのクロールを回避するタグを挿入していた (robot)
タグでインデックスやクロールをブロックした場合は、Googleの検索エンジンにインデックスされないため、検索順位を上げることはできません。
集客数が増えずお問合せ数も少ない
「なかなか集客数が増えない」「メールフォームへのお問合せが少ない」という声も多いです。
ホームページを閲覧するユーザーが多くても、相談やお問合せをするのはほんの一握りの人たちに過ぎません。ホームページが閲覧しにくい場合やユーザーに対しての有益な情報量が少ない場合は、アクセス数が伸びず、お問合せには至らないでしょう。
ホームページのリニューアルを行う際は、自社製品やサービスの特徴と魅力を余すところなく伝え、ユーザーに強く訴求して見込み客を獲得するための施策も必要です。集客計画の立て直しを行い、リニューアル後にアクセス状況の分析や調査を行うことも重要なポイントです。
ホームページから最新の情報をお知らせしたいのに更新作業ができない
ホームページから最新の情報をお知らせしたいのに、更新作業ができずにお困りの方も多いようです。
従来はhtml・cssによるホームページ制作が主流であったため、最新情報の追加や更新作業を行うには、専門的な知識と技術が必要でした。しかし、今では企業のコーポレートサイトやサービスサイトはWordPress、通販サイトはEC-CUBEをはじめとするCMSでの構築が主流となりました。インターネット上からログインすれば、更新作業も簡単にできるようになっています。
コンテンツの追加や削除、更新作業をスムーズにするためにも、リニューアルの際にはCMS (コンテンツ・マネジメント・システム) を導入すると良いでしょう。
ホームページの管理を制作会社に依頼しても対応が遅い
ホームページの管理を制作会社に依頼しても対応してもらえない、対応が遅いといった不満を抱えるケースも少なくありません。
小規模な制作会社に依頼すると少人数で業務を行うため、対応が遅くなることもあります。しかし、大規模な制作会社に依頼すると人件費が高くなり、管理費用が高額になることも。
ホームページで少しでも改善したい箇所があれば、制作会社にその都度管理を依頼するよりも、思い切ってリニューアルした方が良いでしょう。
企業概要やサービス内容が変更された
企業概要やサービス内容に変更が生じた場合は、必然的にホームページをリニューアルする必要性があります。
- 企業やお店を移転して住所が変わった
- 社名や店名の変更にともない企業理念やブランドイメージをチェンジした
- 新事業を立ち上げた
- 新製品を販売することになった
など、顧客に向けて最新の情報を発信する必要性が出てきたら、ホームページをリニューアルするタイミングです。
企業ブランディングを図りイメージアップしたい
企業のブランディングやリブランディングを図りイメージアップしたい、ホームページを活用してマーケティング戦略を成功させたいと思った時は、リニューアルのタイミングです。ただし、ホームページのリニューアル作業に入る前に、コンセプトの策定や綿密な事業戦略を立案する必要性があります。
海外ビジネスでグローバル展開を目指し売上拡大したい
海外向けに自社製品を宣伝して売上拡大を目指す場合は、グローバルサイトを構築する必要性が出てきます。ターゲットとなる国々の国民性や経済事情を考慮しながら、多言語対応のホームページにリニューアルしましょう。
ホームページをリニューアルする効果|11のメリット・デメリット(注意点)は要チェック
ホームページリニューアルで期待される効果やメリットはたくさんあります。一方、デメリットや注意点もいくつかありますので、制作会社に依頼する際には長所・短所を踏まえておく必要があります。
メリット1 デザインを一新できる(レスポンシブ、最新デザインなど)
ホームページリニューアルを行うことによって、デザインやレイアウトを一新できます。
スマートフォンやタブレットなど、どの端末でも快適に表示されるようになると、ユーザビリティやアクセシビリティの向上にも繋がり、企業のイメージアップにも繋がります。
メリット2 サイトの機能を向上できる(SNS連携など)
コーポレートサイトやサービスサイト、ECサイトの運用において、今やSNSは必要不可欠な存在。Facebook・LINE・Instagram・X(旧Twitter)などのSNSとの連携を有効活用することで、ユーザーに有益な情報を提供し、関心を持ってもらえるようになります。
SNSで伝えたいメッセージを発信したり、動画や写真の投稿など、リアルな情報を多くの人々に届けることができたり。SNSの活用でSNSからの流入客が増えれば、自社の製品やサービスの認知度も上がり、見込み客の獲得にも繋がっていきます。
メリット3 SEOを強化できる
ホームページリニューアルを行う際に、Webマーケティング戦略を強化することによって、SEOにも有利となり、Googleからの評価も高くなるでしょう。SEOを強化してGoogleの検索上位に表示されるようになると、アクセス数が増えて集客力向上の効果も期待できます。
メリット4 自社で更新しリアルタイムな情報発信ができる
リニューアル後にお知らせ機能やブログ機能が搭載された場合は、自社での更新作業が楽になり、新着情報やお役立ち情報など、リアルタイムな情報を発信することができます。質の高いコンテンツを制作することによって、ユーザーからの評価が高まり、結果的にGoogleから高評価を得られるでしょう。
メリット5 セキュリティが強化できる
ホームページリニューアルの際に、SSL対応などのセキュリティ対策を講じておくことによって、ユーザーが安心してお問合せフォームや予約フォームを使えるようになります。その結果、ユーザーからの信頼度が高まり、企業のブランドイメージも向上するでしょう。
メリット6 顧客満足度の向上が期待できる(問い合わせ機能など)
ホームページリニューアルの際に、お問合せフォームなどの機能のアップデートや最適化を行うことによって、ユーザーへのサービス品質を向上させることができます。
お問合せフォームの使い勝手が良くなれば、自社製品やサービスに関する相談が増えて、企業とユーザー間のコミュニケーションもよりスムーズになり、結果的に顧客満足度の向上効果が期待できるでしょう。
お問合せフォームだけではなく、リアルタイムでユーザーと企業間でコミュニケーションができるチャットボット(chatbot) などのチャットシステムを導入すると、スピード感のある対応ができるので、業務効率化とユーザーからの信頼性の向上にも繋がります。
メリット7 管理・更新コストが改善できる
ホームページリニューアルで、WordPressやEC-CUBEをはじめとするCMS (コンテンツ・マネジメント・システム) を導入することによって、管理や更新作業がスムーズになります。コンテンツの追加・削除・修正も自由自在に出来るようになり、管理・更新コストの削減にも繋がるでしょう。
デメリット(注意点)1 費用がかかる
ホームページリニューアルを制作会社に依頼すると、制作費用やリリース後の維持管理費用がかかります。ホームページに複数の機能を追加する場合や、大規模なサイトに改修する場合は、費用が高額になるケースもあります。
予算の都合やリニューアルの目的に応じて、最小限必要な機能を追加してもらうなど、無理のない範囲でリニューアルを依頼しましょう。
デメリット(注意点)2 上位表示されていたページが下がる可能性がある
「リニューアル前にはGoogleの検索上位に表示されていたのに、改修後に評価が下がった」という事例もあるようです。Googleの検索順位はリアルタイムで変化しているため、そのようなケースも珍しいことではありません。
Googleの検索順位を下げないためには、中身の濃いコンテンツを作成して、SEO対策を綿密に行うことが肝心です。リニューアル後一時的に検索順位が下がったとしても、SEO対策やコンテンツの充実化を図ることで、今後上位表示されるチャンスはあります。
デメリット(注意点)3 ルールや法令に注意しないと、規約違反や著作権の侵害になることもある
不適切な内容が含まれる場合や、Googleのガイドラインに違反した場合は、規約違反とみなされるケースもあります。検索順位が下がるだけではなく、最悪の場合は検索結果から除外される可能性もあるので注意しましょう。
文章のコピー、動画・画像の複製や権利者の許諾を得ずに無断利用するなどの行為は、著作権侵害にあたります。一定のルールや法令について理解を深め、インターネット上での正しいマナーを固く守りましょう。
デメリット(注意点)4 流行のデザインにしただけではアクセス数やコンバージョン数が下がることもある
既存サイトをリニューアルして流行のデザインになったからといって、集客数や売上に直結するとは断言できません。デザインの変更だけではなく、アクセス数やコンバージョン数 (CV数) を増やすための具体的な施策も必要不可欠となります。
コンバージョンとは
マーケティング用語の一種で、Webサイトに訪問したユーザーが利益に繋がるような行動を取ること。
具体的な事例として、ユーザーからのお問合せ・会員登録・無料資料請求・相談予約・購入などの行動。
アクセス数やコンバージョン数を増やすには、SEO対策・広告運用・EFO (入力フォーム最適化)・ユーザーにとってニーズの高い情報の提供などの対策が必要となります。
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効果的なホームページリニューアルの進め方・手順|制作会社選びで失敗しないための成功ポイントも徹底解説
ホームページのリニューアルで、集客と販促の成果を生み出すためには、現状の課題点を洗い出し綿密に企画を立案した上で、適切な手順を踏み作業を進める必要があります。効果的なホームページリニューアルの進め方と、具体的な手順は以下の通りです。
- リニューアルの目的を明確にして現状の問題点を分析
- 依頼先となるホームページ制作会社を選ぶ
- 依頼する前に見積書を提示してもらう
- 構成を決める
- Webデザイン制作
- コーディング
- ホームページの公開と運用
1、リニューアルの目的の明確化と現状分析
リニューアルを検討する際には、現状抱えている問題点や改善すべき箇所など、現状の課題点を洗い出し現状分析を行います。
現在運営しているホームページに、Googleアナリティクスをはじめとするアクセス解析ツールを活用している場合は、過去直近のアクセス状況についてデータ集計と分析を綿密に行います。データ分析後に、Googleの検索エンジンからの評価がどのようになっているのか、現状を把握しておくと良いでしょう。
そして、今後はどのように改善していくべきか、目的や目標を明確にします。
- Googleの検索エンジンで上位に表示されていないためSEO対策を強化したい
- 既存サイトのシステムが古いので新しいものを導入したい
- ユーザーに役立つ情報が少ないので質の高いコンテンツを追加したい
- 名刺やパンフレット代わりにホームページを運営するのではなく集客・販促ツールとしての役割を持たせたい
など、現状の問題点を抽出した上で、目標を立てましょう。
自社にてアクセス解析や現状分析を行うのが難しい場合は、これらも含めて制作会社に相談してみましょう。
2、ホームページ制作会社を選定
次に、依頼先のホームページ制作会社を選定します。
制作会社の事業規模や得意分野、実績・料金体系・サービス内容にもそれぞれ違いがありますので、じっくり慎重に判断しましょう。
- 料金体系やサービス内容を複数社で比較
- 納期について確認
- ヒアリングや打合せの方法の確認
- 実績と信頼性の高さを要チェック (企業概要・沿革・事業規模・取引先企業のデータを確認)
- これまでの実績・業種業界・得意分野から自社の求めるニーズに合う制作会社を選ぶ
- 制作会社の担当者との相性の良さ
- サポート体制
料金体系やサービス内容を複数社で比較
ホームページリニューアルは、どの会社に依頼しても金額が一律ではありません。各社で独自に設定しており、Topページ・下層ページの価格を設定している会社もあれば、お得なプランを用意している会社もあります。
制作料金は比較的安価であっても、リニューアル完了後の保守管理費用が高い会社もありますし、制作完了後のアフターサービスの内容にも各社で違いがあります。
また、一口にホームページ制作会社と言っても、各社で様々違いがあります。
少数精鋭の経験豊富なクリエイターやプログラマーが集結する制作会社、Webマーケティングやブランディングにも強い会社など、各社で特徴や強みにも違いがあります。制作に関わるスタッフの人数や事業規模によっても、料金に大きな格差が生じることもあります。
基本料金やオプション料金、アフターサービスの内容について複数社で比較しましょう。
納期について確認
制作会社では複数の案件を抱えていて、同時進行しているケースもよくあります。また、制作会社の事業規模や一案件に関わるスタッフの人数、依頼する時点での業務状況によって、納期が短くなることもあれば長くなることもあります。
早めに公開したい場合は、短期間で柔軟に対応できる制作会社を選んでおくと良いでしょう。ただし、短期間での納品を希望する場合は、通常料金とは別に特急料金が追加されるケースもあります。納期を急ぐことで、納品物の品質が低下するリスクもありますので、できるだけスケジュールにゆとりをもって依頼することが大切です。
納期の設定事例として、「●●年●月にリニューアルオープンしたいので、●●年●月中を目途に納品してほしい」といった形で、明確に伝えておくのがポイントです。「できるだけ早めに」「●●年●月~●月あたりに」等のおおまかな伝え方だと、制作会社側がスケジュールを組みにくくなります。とくに急ぎでなくとも、納期を明確に伝えておいた方が良いでしょう。
ヒアリングや打合せの方法の確認
ホームページ制作会社には、全国各地に対応できる業者もあれば、一部のエリアに特化した地域密着型の会社もあります。
そのため、ヒアリングや打合せの方法も各社で違いがあります。初回のヒアリングのみ制作会社のオフィスで行い、2回目以降は電話やメール、Web会議で打合せを行うケースもあります。
依頼する前にヒアリングや打合せの方法について確認しましょう。
実績と信頼性の高さを要チェック(企業概要・沿革・事業規模・取引先企業のデータを確認)
ホームページリニューアルを依頼するにあたって、もっとも重要なのは信頼性の高い制作会社を選ぶことです。
制作会社の事業規模・実績・信頼性について知りたい場合、制作会社のホームページで以下のようなページを閲覧しておくと良いでしょう。
・本社や支社の所在地 ・資本金 ・業務内容 ・従業員数 ・取引先企業 |
ホームページの制作実績が多いことも重要ですが、取引先企業のデータを閲覧しておくと信頼性の高さがわかるようになります。
また、企業沿革のページがあれば、制作会社を創業・設立してからこれまでの歩みを知ることができます。
これまでの実績・業種業界・得意分野から自社の求めるニーズに合う制作会社を選ぶ
各社が手掛けてきたホームページ制作の実績を閲覧すると、どの業界業種に強いのか、どんなタイプのホームページ制作に特化しているのかがわかります。
企業のコーポレート制作に強い会社もあれば、ブランド力を高めるためのブランディングサイト制作を得意とする会社、ECコンサルティングやECサイト制作に特化した会社もあります。これまでの実績・業種業界・得意分野を把握した上で、自社の求めるニーズに見合う制作会社を選択しましょう。
制作会社の担当者との相性の良さ
制作会社選びで失敗しないためには、担当のWebディレクターとの相性の良さも重要。リニューアル案件が完了した後も、アフターサポートなど長いお付き合いとなります。
難解な専門用語を使わずに素人目線で丁寧にわかりやすく説明し、依頼者側の要望や疑問にも丁寧に答えてくれる担当者であれば安心して一任できます。
サポート体制
リニューアル完了後のサポート体制も重要です。主なリニューアル後のサポート内容は、以下のようになります。
・維持管理 ・コンテンツ追加 ・更新作業 ・分析と効果検証 |
各社のサポート内容にもそれぞれ違いがありますので、依頼する前に必ず確認しましょう。
3、見積り依頼
ホームページの見積りを依頼する際には、既存サイトにおける現状の問題点や目的・目標、希望予算について制作会社の担当者に伝えましょう。3社~5社程度の見積もりを取り、内訳を詳しく記入してもらい、見積書に記載された内容について不明点があれば質問して、不安要素を取り除きましょう。
4、サイトの構成
ホームページのリニューアルについて、方向性を明確にして企画立案を行い、ホームページ全体の構成を決めて、要件定義を行います。
ホームページ制作における要件定義とは、ホームページの仕様をどのようにするか、設計図を書くようなものと言って良いでしょう。
- Webサイト全体の構成を決める (サイト構成をツリー状にしたサイトマップの作成)
- ターゲットユーザーを設定
- リニューアルの目的と目標を設定
- 必要なコンテンツや機能性
- リニューアル作業開始から公開までのプロジェクト体制や制作スケジュールを決定
- Webサイト公開後の運用方法
サイトの構成や要件定義があいまいになったままリニューアル作業を進めると、業務効率が悪くなるだけではなく、目的や目標を果たせずに失敗するリスクが高くなります。リニューアルの目的を果たして目標を達成するためにも、依頼者側と制作会社側で管理情報を共有することが重要となります。
5、デザイン制作
次に、ホームページのデザイン制作の作業に入ります。
ワイヤーフレーム (ホームページデザインの設計図) を作成して、ユーザー視点に沿った導線設計でレイアウトを整えます。トップページのデザインを行い、サイト全体のイメージや世界観を決めて、トップページと下層ページのイメージに統一感を持たせます。
デザイン案が確定したら、記事の原稿、写真・画像を流し込み、各ページのコンテンツを制作します。
6、コーディング
次に、コーディングやプログラミングの作業を行います。
html・css・javaScript・phpなどのプログラミング言語に精通したシステムエンジニアが担当します。メールフォームや予約フォーム、資料請求フォームなどのシステム構築が一旦完了したところで、正常に動作するかテスト・検証を行います。
7、公開と運用
ホームページの閲覧に支障がなく、システムが正常に動作したのを確認できたら、リニューアルオープンとなります。
ここからがリスタート地点で、サイト公開後は運用・保守・管理を継続的に行う必要があります。
ホームページリニューアル費用の相場|ページ数規模ごとの費用と負担軽減できる対策
ホームページのリニューアルを制作会社に依頼する際に、もっとも気になるのが費用ではないでしょうか。
ホームページリニューアルの費用は、ホームページ全体のページ数によって大きく格差が生じます。ページ数の少ない小規模なホームページから、複雑なシステムが導入された大規模なホームページまで、多彩なタイプがあり、費用もピンキリです。
そこで、ホームページのリニューアルを制作会社に依頼する際の費用相場についてお伝えします。
10ページ以下の小規模なホームページなら【相場40万円以上】
中小企業のコーポレートサイトやお店のサービスサイトのような、10ページ以下で構成された小規模なホームページの場合は、40万円以上の費用が相場。ただし、ページ数が少ない場合でも、下記のいずれかについて希望する場合は料金が割高になることもあります。
- デザインにこだわり見栄えをさらに良くしたい
- 写真や動画撮影をプロに依頼する
- ホームページに複雑なシステムを導入する
- SEO対策やWebマーケティング戦略を強化したい
制作費が安く設定されていても、運用管理費の支払いが別途必要となる場合もあります。制作会社には事前に見積りを提示してもらい、料金体系やサービス内容を確認しましょう。
20〜30ページ前後の中〜大規模ホームページだと【相場100万円以上】
20ページ~30ページ前後の中規模・大規模なホームページの場合は、100万円以上の費用が相場となっています。ただし、制作会社の事業規模やリニューアル作業に関わるスタッフの人数、リニューアルの内容によっても費用に格差が生じます。
ホームページのリニューアルの際には新規制作と同様に、Webデイレクター・Webデザイナ-・SE (システムエンジニア) ・クリエイターなど複数名のスタッフが携わります。リニューアル費用が100万円程度の場合、そのうちの1割~3割程度の料金がディレクション費として計上されるケースもあります。
大規模なホームページになると少なくとも【相場数百万円】
大規模なホームページだと、リニューアル費用が数百万円規模に達することもあります。
リニューアルを行う際に、一から企画を立て直して全面的に改修する場合は、Webディレクターによるディレクション費用の他に、以下が発生します。
- Webサイト設計 (Webサイトの設計図)
- デザイン (トップページと下層ページのWebデザイン)
- コーディング (制作したWebページのデザインに基づいてhtml・css(スタイルシート)のソースコード記述や装飾する作業)
- プログラミング (メールフォームや予約フォームなどのWebシステム設計・構築・開発・動作確認)
- コンテンツ制作 (ホームページに掲載する記事や動画など)
- テスト・検証 (バグや不具合が出ないかチェック作業)
- 運用保守管理 (リニューアルした後に継続的に支払う運用管理費)
- Webマーケティング (SEO対策・集客施策・事業戦略)
「ホームページリニューアルの必要性はあるが費用負担がキツイ…」補助金で費用負担を軽減できます!
株式会社アップグレードでは、国や地方公共団体による補助金・助成金制度の活用で、ホームページの制作費用の負担を軽減することができます。
・ホームページの更新作業が難しい ・ホームページのデザインを思い切って一新したい ・リニューアルにともない新規顧客を開拓したい ・ホームページを改善したいが何から始めれば良いのかわからない ・SEO強化でネット集客を強くしたい ・リニューアルと運用保守を一任したい |
このようなお困り事をスムーズに解決し、お問合せ数を増やして売上を伸ばす「販促と集客に強いホームページ」を制作します。
ホームページリニューアル後にやるべきこと|リリース時のチェックポイント、その後の分析と効果測定の必要性
時間と労力をかけてホームページをリニューアルした後にも、行うべきことがたくさんあります。
ホームページのリニューアル後にやるべきこととして、主に以下の3つの作業工程を入念に行う必要性があります。
- ホームページの動作確認と不具合の修正
- コンテンツの更新でホームページの充実
- ユーザーの行動分析と効果検証・測定
それでは各項目について詳しく解説します。
【リニューアル直後】ホームページの動作確認と不具合修正
リニューアルしたホームページをユーザーが閲覧する際に、ストレスなく快適に利用するためにも、動作確認の作業には時間と労力をかけて丁寧に行う必要があります。
- トップページや下層ページの読み込み速度や表示速度をチェック
- ホームページ内のすべてのページが正常に表示されるかどうか確認
- リンク先のアドレスにたどり着けるかどうか確認
- ホームページのレイアウトが崩れていないか確認
- 追加・削除ページがサイトマップに反映されているか確認
- メールフォームや注文フォームなどのシステムに不具合が発生していないか確認
- 画像や文字に見づらい箇所がないかどうか確認
- 各ブラウザで正常に表示されるかどうか確認 (ブラウザチェック)
ブラウザチェックとは
ホームページを作成して公開する際に、ブラウザで正常に動作しているか、正常に表示されるかをチェックすること。
もっともポピュラーなブラウザはGoogle Chrome(グーグルクローム)で、この他にはMicrosoft Edge、Firefoxなど。
【リニューアル以降】コンテンツの更新と充実
ホームページのリニューアルを行うにあたっては、コンテンツの充実を図ることも重要となってきます。具体的には以下の内容について見直しを図り、更新作業を行うと良いでしょう。
- ユーザーのニーズに沿った情報を提供する
- これまで掲載していたコンテンツを見直し、ユーザーニーズに沿わない情報や古い情報は削除する
- ユーザーにわかりやすく伝えるために具体的なデータや画像を交えて説明する
- ブランディングやリブランディングの方向性に沿ったコンテンツを制作する
- コンテンツの階層が複雑化していないか見直しを図りユーザビリティを向上させる
パンくずリストを設置しておくと、サイトの構造や現在の立ち位置が認識しやすくなり、ユーザーが求める情報を探しやすくなります。その結果、アクセシビリティの向上にも繋がるでしょう。
【リニューアル後しばらく経過して】ユーザー行動の分析と効果測定
ホームページリニューアル後は、ユーザー分析と効果測定を検証する必要性が出てきます。
主観的な視点で一方的に分析を行うのではなく、ユーザー視点に立ち、客観的な観点から分析を行うことが重要です。
Webサイト分析の手法として、具体的にはアクセス解析やユーザー分析を行います。Googleが提供しているGoogle Analyticsなどのツールを駆使して、Webサイトの訪問者数、サイト内でのユーザーの行動パターンや検索キーワードなどの情報を把握できます。分析結果によって、ホームページ運営の現状と問題点を洗い出し、改善施策を立案することができます。
リニューアル後にホームページを訪問したユーザーが、どんなリアクションを起こすのか、定期的に分析・効果検証を実行、必要に応じて改善することによって、成果を生み出せるホームページへと成長できるでしょう。
\ 補助金・助成金を活用したご提案が可能! /
ホームページリニューアルや補助金活用のご相談なら株式会社アップグレードへ
この記事では、ホームページをリニューアルする必要性とタイミング、ホームページのリニューアルを行うことによって期待される効果やメリット、デメリット・注意点について解説しました。
冒頭でもお伝えした通り、ホームページを作ることが最大の目的ではなく、企業やお店が利益を生み出すための手段として、適宜見直しを図り、最適なタイミングでリニューアルを行うことが重要です。
しかし、「予算が限られているのでリニューアルの費用を安く抑えたい」といった問題を抱えている方も多いのではないでしょうか。
株式会社アップグレードでは、ホームページ制作やリニューアルについて、国や地方公共団体による補助金や助成金を活用したご提案ができますので、コストの負担を抑えることもできます。
リニューアルにまつわるこのような悩みを抱え込んではいませんか?
- メールフォームへのお問合せや相談が少なく新規顧客を開拓するのが難しい
- 最新のSEO対策に対応できていない
- 新規事業をPRしたい
- ユーザーに役立つコンテンツを発信したい
- ホームページの運用で販路開拓と販路拡大を実現したい
- ホームページを効果的に活用して売上の向上とビジネスの成長を目指したい
- 既存サイトのデザインやレイアウトが古いのでスマホ対応にしたい
- 社内で簡単に更新作業ができるシステムを導入したい
- 海外ビジネス拡大で多言語対応のグローバルサイトを制作したい
このようなお困り事がありましたら、ぜひお気軽にご相談下さい。
お客様の視点に立ち、補助金・助成金を活用したホームページ制作、SEO対策・広告運用、運用保守、リニューアルまでワンストップ体制で行います。
また、補助金・助成金について詳細を知りたい方は別記事をぜひご参照下さい。